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よっしーの「適糖」なマンガ

深刻に考えず、ゆるっと糖質オフしてみない?そんなヒントになるかもしれないマンガです。

患者ではない漫画家が病気の漫画を描くことについて

 

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ある漫画家さんと話していて「病気の当事者でもないのに病気の漫画を描いて偉そうにしてるんじゃないよ」というような感想を持つ読者の方がいらっしゃった、と聞きました。

当事者ではないと言っても、その方はご家族が患者さんです…他にも、自分は当事者ではないけれど、ご家族が患者さんで病気の漫画を描いている漫画家さんは何人も知っています。

私も以前、おそらく本人もご家族も誰も糖尿病患者ではないんだろうなと思われる方の描いた糖尿病に関する漫画を読んで「こんな、ちょっとググったらすぐ出てくる程度の情報で描いたものはやっぱり内容が薄いわ」と思ったことはあります。

でも、ご家族が当事者でいらっしゃる漫画家さんたちは、すべてが分かるわけではないにしても患者さんの気持ちを理解しようとなさっているはずですし、いろいろ見聞きしていらっしゃるはず。

 

 

 

 

「当事者ではない漫画家が病気の漫画を描いてはいけない」のなら、2型糖尿病患者の私も1型糖尿病やMODYなど別のタイプの糖尿病の漫画は一切描いてはいけないことになります。

もっと言えば、2型糖尿病の私が2型糖尿病の漫画を描いても「私のケースと違う!」と文句を言う方は絶対にいらっしゃると思います…だって同じ病気でも人それぞれなんですから。

たとえ糖尿病専門医のお医者さんが描いたとしても、すべての読者が納得する漫画なんて絶対に無理!!と断言できますよ。

それに、犯罪をしたことがない漫画家は犯罪者を描いてはいけないのですか?独身の漫画家は既婚者を描いてはいけないのですか?

結局「いかに描くか」が問題であって、必ずしも自分が当事者でなければいけない、というわけではないのでしょう。

 

 

 

 

ただしまったくその病気と無縁の方(家族に誰も患者がいない、自分もまったく病気ではない)が描こうとすると、当事者にものすごくしっかりと取材をしないと中身が薄くなりやすい…というのは確かにあると思います。

私が2020年にTwitterで連載していたエッセイ漫画『運動好きの私が糖尿病になった件について』は漫画の技術的には非常に未熟で拙い作品にも関わらず各漫画投稿サイトでかなりたくさんのアクセスがあったのは、私が病気の当事者であり、生の体験談であったからでしょう。

病気の当事者の方がいろいろリアルに描けるかもしれないけど、身内の方の病気に寄り添う家族だって病気のことを世間に知ってほしいという思いは変わらないのです。

「自分は漫画が描けないから、あなたが私の代わりに描いて伝えてね」という患者さんもたくさんいらっしゃるはずですしね。

 

 

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