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私のブログ記事『医師でもないただの糖尿病患者が糖尿病ブログを作った理由』より
お医者さんたちにすべて任せていれば安心か?
私は5年半前にとんでもなく体調が悪化して救急外来を受診したことがきっかけで糖尿病と診断されました。
そのずっと前、20代の時に妊娠糖尿病になり、医師の指示通りにしていたのにどうしてこんなことになってしまったのかなー、変だなー…そういう思いは少しずつ大きくなっていったように思います。
「適度な運動をする」「よく歩く」「白米よりも玄米」「肉よりも魚」「野菜たっぷり」…これ全部やっていたのに糖尿病ですからね。父と弟も若年発症しているので遺伝の影響はかなり大きいんでしょう。
上記のようなことは、いわゆる教科書通りの「誰でも知っている情報」ですよね。もちろん、ちょっとそのようなことを心がけるだけで糖尿病を予防できる方もたくさんいらっしゃるでしょう。
多くのお医者さんは、内心どう思っていらっしゃったとしても診療ガイドラインなどに沿ったことしか表向きは言えないしSNSやブログ等にも書けないようなのです(そのようなことを言われたことが何度かありました)。
「お医者さんたちだけに任せていては救われない患者(自分を含めて)がいるのではないのか?」と思ったんですよね。
簡単に良くなる人ばかりなら苦労は無いニャー。
「カロリー制限と運動でダメなら薬やインスリンを使いましょ」って普通はなるわよね。
標準治療を否定していません
私は入院中、病院食を食べて医師に言われた通りに1日4回インスリン注射をしていましたが血糖値は爆上がりでした。
もともと別に大食いをしていたわけじゃないので、それまで食べていた食事と病院食は大差ない感じだったので「こりゃ良くなる気がしないわ」と思ったんです。
若い主治医に「糖質制限をしてみたいんですけど…」と申し出ると最初は「えー」という感じでしたが「じゃあ最後の2日間やってみようか」ということになりました。
それまで空腹時の血糖値も150以上あったのが糖質制限を始めた途端に90とかになり、主治医もビックリ。「これなら大丈夫だね」と言われて退院後もそのまま継続しています。
食事用のインスリン注射は入院中にやめられましたが、食事とは無関係に1日1回打つ方のインスリンは糖質制限を開始してもしばらくは必要でした。
主治医からは「あなたの場合は(病気が重症なので寛解するタイプではないので)そのインスリンは一生継続しなければいけないでしょう」と言われましたが、7か月で完全にやめられました。
糖尿病と診断されたときにすでに糖尿病合併症がありましたが、なんとか進行しないで踏みとどまっています。今のところ合併症の治療は特にありません。
このように私の場合、糖尿病の標準治療でうまくいかなかったので医師の許可を得て入院中に糖質制限を始めたわけです。
標準治療でうまくいく方はそれでいいと思います。別に標準治療を否定しません。ただそれではうまくいかない人たちもたくさんいるんだけどな…と思うんです。
私にしか書けないことを書きたい!
お医者さんたちの中には「糖質制限したい人はすればいいんじゃないかな」と考える方はけっこういらっしゃいます。
私の現在の主治医は糖尿病専門医・指導医でベテランの先生ですが「うまくいってるんだから糖質制限でいいと思うわ」とおっしゃいました。ありがたいことです。
糖質制限が糖尿病患者の食事療法の一つとして正式に認められているアメリカなどと違い、日本ではどういうわけかまだ認められていません。
↑↑↑早く日本でもアメリカのように複数の選択肢を認めるべき、と考えるお医者さんもいらっしゃいますが、糖尿病学会内で頑なに反対する偉い方がいらっしゃるとかなんとか。
いわゆる「普通のお医者さんたち」はSNSやブログで学会が認めている無難なことしか発言できないようです。だって叱られそうじゃないですか…
「立場上お医者さんたちが書けないのなら私が書くしかないね」と思ったんですよね。どこの団体にも所属しない患者は、しがらみがないので自由に書けますから。
そして「調べれば誰でも書けるような内容」を一生懸命調べてまとめただけではいけないと思いました。その程度の内容なら糖尿病患者ではなくても誰でも書けます。
私は重症の2型糖尿病患者であり、すでに糖尿病の3大慢性合併症(糖尿病神経障害・糖尿病腎症・糖尿病網膜症)も持っています。
diabetic-neuropathy.yosshie3.com
diabetic-nephropathy.yosshie3.com
diabetic-retinopathy.yosshie3.com
お医者さんなどの専門家の方は薬の使い方などとても詳しいです。その点は素人の私はとてもかないません。
でもね、糖尿病合併症の当事者にしか気づかないこともあります。ネットで読めるいろいろな合併症に関する論文、医療サイトでは誰でも分かる用にはまとめられていないこともあります。
自分の実体験と照らし合わせて、誰にでも分かりやすい情報を伝えられたら…と思います。病気は一人ひとり違いますが、もしかしたらどなたかの参考になるかもしれないので。
私が病気になったことでもし誰かが救われるのなら、本当に嬉しいことです。糖尿病合併症に苦しむ人が減りますように…そしていつか、糖尿病が「過去の病気」になる日が来ることを願っています。
真面目に治療しても少しずつ悪化するなんて悲しいよ。そういう人を減らしたいニャー。
すぐ良くなる人もいるけど、そうではない人もいるってことを知ってほしいわね!