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私のブログ記事『「血糖値が高ければインスリンを打てばいいじゃない」!?』より
何と今回は久しぶりにマンガが2ページあります! いつもは1ページなんですが、どうしても1ページに収まらない場合は今回のように2ページになることも稀にありますw
さて「インスリン」はとても重要なホルモンです。インスリンが不足すると血糖値を正常値まで下げきれなくなり、高血糖になります。
そしてさらにインスリンが不足すると、生命すら危うい状況に陥ります。私はインスリンがほとんど作用しない「糖尿病性ケトアシドーシス」で16日間入院した経験があります。
1型糖尿病の方では足りないインスリンを必ず注射で補う必要があります。また進行した2型糖尿病の方でやはりインスリンの分泌能力がかなり低下している場合などは同様に注射が必要になります。
2型糖尿病の場合、清涼飲料水を飲み続けたなどで一時的に急激に悪化した場合はそれをやめれば糖尿病が治ったも同然の状態(寛解)になることもあるそうです。
しかし私はすでに糖尿病合併症も出ていたので「あなたの場合は一生インスリン注射をしなければいけません」「2型糖尿病ではなく1型糖尿病の可能性もあります」と言われていました。
そして主治医の許可を得て糖質制限しているうちに、だんだん注射の必要量が減ってきて7か月後には完全にやめることができました。
インスリン注射はとても重要なものですが、低確率とはいえ副作用が出ることもあります。私の友人は目に新生血管が出て眼圧が上がり、一時的に見えにくくなったことがあるそうです。
上の表は日経メディカル様のサイトから引用させていただきました。私が注射していた「ランタス注ソロスター」の副作用一覧です。
ランタスは食事とは関係ないインスリンですが、食事用のインスリンの副作用もだいたいこれと同じような感じです。
どうしても使わなければいけない方は慎重に使ってください。誰も彼もインスリン注射をやめるべきだとは思いませんし、必要な方が注射をやめることはたいへん危険です!
しかし、食事を変えることによって注射をやめられる患者が居るのは事実で、少数ながら深刻な副作用に苦しむ患者が居るのもまた事実です。
「低血糖さえ起きなければいいのだ」とおっしゃる糖尿病専門医の方がSNSにいらしてびっくりしたことがありましたが(匿名なので本当かどうかは知りませんが)そうではないと思います。
「血糖値が高ければインスリンを打てばいいじゃない」という簡単なことではなく、またインスリン注射を回避したい患者は決して感情的に注射を毛嫌いしている人ばかりではありません。
よく考えたうえで「注射を打たなくても良い(または最低限の量しか打たなくてもいい)方法を選びたい」という患者の意思も尊重されてしかるべきと思うのです。
インスリンは「劇薬」って書いてあるし、良いことばかりじゃないんだよニャア。
正しく使わないと危険だし、正しく使っても時には副作用が起きることもあるんだものね!