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私のブログ記事『インスリンを注射すれば確実に血糖値が下がる件について』より
血糖値を上げるホルモンはいくつかありますが、血糖値を下げるホルモンは「インスリン」ただひとつしかありません。
インスリンがまったく分泌されなくなると命に関わるので、1型糖尿病(何らかの理由でインスリンを分泌するβ細胞が破壊されてしまう)やかなり進行した2型糖尿病(遺伝的な体質に後天的な要因が加わって発症、インスリンの効きが悪い状態からやがてβ細胞が死んでいく)の方はインスリン注射が必要です。
ただ、インスリン注射が必要な糖尿病患者さんがいらっしゃるのは事実ですが、中にはそうではない患者もいます。
2型糖尿病は遺伝を含めていろいろな原因によって「インスリン抵抗性」が生じている場合が少なくありません。インスリン抵抗性はインスリンが効きにくい状態です。時には他の病気で処方された薬が原因になることもあります。
インスリン抵抗性がある状態で血糖値を正常値付近で保とうとすれば、高インスリン血症(通常よりも大量のインスリンが体内にある状態、質を量でカバーする的な…)になります。
高インスリン血症ではガンで死亡する確率が明らかに高くなるというデータがあります。誰でもインスリンを打てばそれで良いというわけではなさそうです。
何より、きちんと通院してインスリンを打ったり薬を飲んでいても少しずつ糖尿病合併症が悪化してしまった人はたくさんいらっしゃいます。血糖値「だけ」の問題ではなさそうですね。
「インスリンを毛嫌いするな」と言われますが、私たちは何も感情的に毛嫌いしているのではありません。インスリンは良い点ばかりではないので、可能ならなるべく打たなくて良い方法を選択しているだけですね。
薬もインスリンも良い点ばかりじゃないもんニャー!
そうよ、リスクとベネフィットを考えて選択しなければね。
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