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私のブログ記事『なぜ8人に1人の妊婦が妊娠糖尿病になってしまうのか』より
現在、日本では12%(約8人にひとり)の妊婦さんが「妊娠糖尿病」と診断されています。
私も20代で妊娠糖尿病と言われたときは「えーっ、あんなに食事にも運動にも気を付けていたのになぜ!?」と言う気持ちと「お父さんが糖尿病だから私もやっぱり遺伝していたんだ…」という気持ちが入り混じっていました。
でも、妊娠糖尿病になった経験のある方たちの話を聞くと、いかにも妊娠糖尿病になりそうな方(太りすぎ、暴飲暴食)ってかなり少なかったんです。
日本人の若い女性は諸外国と比べても痩せている方が多いのに、彼女たちが「普通の食生活」を送っていても高確率で妊娠糖尿病になるのはなぜでしょう?
たまたま糖質の処理が得意な体質を持つ人とそうでない人がいます。これは生まれつきの遺伝子の違いによって決まっていることです。
大昔のご先祖様の食生活であれば、糖質の処理が苦手な女性でも妊娠糖尿病を発症することなく無事に健康な赤ちゃんを出産できていたんでしょう。
でも今は、みなさんが「普通」だと思っている食事が8人にひとりの妊婦さんには耐えられないものとなっているのかもしれません(もちろん、中には食べ過ぎて発症した方もいらっしゃるでしょうが)。
妊娠していない時はセーフでも、妊娠すると胎盤からインスリンの働きを悪くするホルモンが出ます。もともと糖質に弱い体質の女性はこの状態に耐えられません。
「普通」と言われている食事が本当にすべての女性にとって最適な食事なのかどうかを考えてみなければいけませんね。
だって、8人にひとりという高確率で妊娠糖尿病になるのは、どう考えても生存上とても不利なことで、自然の摂理とは思えませんから!
野生動物はインスリン注射なんて使わないもんニャー。
なぜヒトの妊婦さんだけがこんなに妊娠糖尿病になるのか考えないとね。